東京とタピオカ
就職して東京に出てきた。
東京に来てからタピオカを飲んだ。
びっくりした。
美味い
すーーーんごく美味い
東京で食べるタピオカは
“自分が知っているタピオカ”とは全く違ったものだった。
一言で感想を言うなら
『噛みごたえのあるモチモチのゴム』
である。
自分がこれまで知っていたタピオカは只のゼリー的な物体で噛みごたえもクソも無かったが、
本物の、
“真のタピオカ”は
こんなにも強固なんだ、
モッチモチなんだ
という事に感動した。
これまで自分が知っていたタピオカは“真のタピオカ”ではなかったのである。
これまでの自分は“タピオカで気が狂っている人達”に対して偏見があった。
真のタピオカを知る前まではあの黒い球体の為に渋谷で2時間も並ぶのは頭がおかしい
と本気で思っていたし
タピオカは“俗”の塊であると思っていた
これから東京に住むぞ
という時この様なツイートをした
グリンガムのムチ on Twitter: "「ゴンチャヤバイよね〜〜」 「ヤバ〜い」 っていう内容ゼロの会話が聞こえてきて 東京に来た事を実感した"
「ゴンチャヤバイよね〜〜」
— グリンガムのムチ (@NeruneNeruneu) 2019年3月18日
「ヤバ〜い」
っていう内容ゼロの会話が聞こえてきて
東京に来た事を実感した
これは全く愚かな考え方だった
タピオカはどう考えても“ヤバい”のだ
女子高生が放つ言葉は“普遍の事実”であり“完全な正解”であった
今すぐにでも謝りたい
あの時の女子高生、ごめんなさい
タピオカが好きになったお陰で生活にハリが出てきた。
何か嫌なことがあっても「今日はタピオカを飲むぞ」と思う事で心の平穏を保つことが出来るようになった。
これは良い傾向である。
つい先日、
コンビニでも買ってみるか
という気持ちになった。
一口飲んでみる
「あぁ、これこれ
俺の知ってるタピオカはこのまずいタピオカ」
“真のタピオカ”はどうやらお店でしか味わえないらしい