小〜中学生の頃、僕はオタクに憧れていました
オタクに対して
"パソコンや機械を常にいじっているクールな人"
という歪んだ認知があり、
電車男で緑の文字列が画面一杯に表示されているモニターと睨み合いながらAAを超速で打ち込んでいるような怪しげでカッコいいあいつになりたかったんですよ。かなりマジで
その当時、機械に詳しくなる為に
ゲームラボというゲームの改造を主体とするかなり怪しい雑誌を毎月買っていて
(データ解析やプログラムコードがそこそこ載っていてこの数値をいじればここが変わる等の情報が満載だった)
その中の過去のゲーム特集コーナーをかなり読み込んでいました。
この中に書いてあるコードやプログラムの知識は全くといって良いほど知識としては残らなかったのですがそこに載っていたゲームはやった事がなくてもプレイしている自分をリアルに想像していたので自分の脳内で"やった事になっているタイトル"がかなりあります。
この様に
"自分が好きで集めた知識"は人生においてほとんど使う事がありませんが
ある特定の瞬間にだけ輝く事があって
これは最近の話ですが
古墳が好きだった人と話した時、
県を言った時に
「そこには○○古墳があるね」
と
さりげなく言われた事がありました
他の県も言えばすぐ答えてくれました
本当に、本当にカッコよかったです。
多分人生の9割以上はこの秘められた能力を発揮する事はない
と思うとその人の人生における特別な何かを垣間見る様な不思議な感覚になりました
俺にとって
その特別な何かは ゲーム になってしまいました
気持ちが悪すぎるだろ
先月、友人宅で奇怪な動画を漁る会が開催された時
ゲームのターンになり、俺の知識が輝きました
「言葉を集めてムービーが流れる変なゲームの動画をどっかで見てんけど名前知らんねんな」
「あ〜多分せがれいじり」
「そう!それそれ!」
「なんかバイトやる変なゲーム」
「多分グルーヴ地獄Vとバイトヘル2000」
気持ちが悪すぎるだろ
(バイトヘル2000はやった気ではなく持っててやってました)
当時ドラマ版「電車男」を見て憧れていたあの
開かれている様で閉じたネット文化は最早どこにも存在しないし俺はかなり気味の悪い人間になってしまいました。
時を戻せるなら、あの時の俺に
古墳の魅力を伝えたい
P.S.
友人で
ゲームをほとんど買ってもらえなかった為
小学生〜大学生に至るまでの間、ずっとマリオ64DSをやり込み続けた本物の漢がいて
スターを超スピードでガンガン取っていくのを見ていた時はそれはそれでカッコいいと思いました。
何かを極めるってかっこいいね